2023
Mar
21
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会員からのお便り
この時期、退会される会員の方から、退会されるにあたって、丁寧なごあいさつ(お礼状)をいただくことがあります。特に長く会員でいて下さった方から、よくいただきます。
先日も、ある方からそのようなお便りをいただき、その文章が、内容にしても文章にしても、私一人で読むにはもったいないようなものだったものですから、ダメ元で、このブログで紹介させていただけないか、とお願いしたところ、思いがけず、ご了解のお返事をいただきました。
そこで、お名前等を伏せたうえで、お便りのほぼ全文を以下に紹介させていただきます。
これまでお世話になりありがとうございました。
2歳10ヶ月くらいに入会したと思います。
きっかけは2歳半くらいの頃、初めて幼稚園の見学に行った際、園長先生に
「発達障害をお持ちですか?」と突然言われたことでした。
一人目であったこと、早生まれでしたので、幼さもそのせいだろうと思って、育てにくいのも個性だろうと思い、我が子が自閉症児であるなんて全く考えもしていませんでした。
調べれば調べるほどあてはまることばかりで、それでも何もしないわけにはいかないと、懸命に改善する方法を調べていた際に出会ったのがつみきの会です。
主人の理解も得られず、療育はあっても、ABAが今ほど知られておらず、外出先で泣きわめく我が子への冷ややかな視線も辛い時期でした。
「見守りましょう。」「個性です。」(障害を受け入れなさい)というような方針が多かった中、つみきの会は、唯一私に望みを与えてくれた療育方法と考え方でした。
それが私の支えでした。
現在子供は11歳になり、4月には小学6年になります。
通常学級に進学し、低学年の時は校長先生や担任の先生に協力をお願いしたり、上級生にからかわれる事もあり、気苦労が耐えませんでした。
何度も先生にお手紙を書いていました。
その時も先生への協力のお願いの仕方、お手紙の書き方など、つみきの会の方がなさってきたことを参考にし、良好な先生との関係を築くことができています。
家庭の中では大人の言うことを聞いたら良いことがあるという方針はぶれさせず、後は真面目にABAはやれていませんでしたが、
理解ある幼稚園、療育機関、学校、習い事等に恵まれ、現在では小さな困りごと程度で過ごす事ができるようになりました。
友達はできないだろうと諦めていましたが、複数人の一緒に過ごせる学校や、習い事等で、友達もできました。
時々ですが、放課後遊ぶ約束もしてくるようになりました。
幼稚園の頃を思い出しますと、今の成長は想像できませんでした。
未就学児時代は将来どうなるのか、不安が多い時で、今でも幼稚園時代の写真を見ると懐かしさより、辛さが蘇ります。
障害を受け入れるのではなく、改善を望める、希望が持てるプログラムがあったことは私は本当に支えになりました。
現在苦しんでいる親御さん、子どもたちが少しでも救われるよう、成長できるようお祈り申し上げます。
つみきの会を作ってくださった藤坂代表、
これまで本当にお世話になり、ありがとうございました。
これからも一人でも多くの自閉症児の救いとなるよう応援しております。
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