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偏食の克服

先日、野菜がきらいな3才のお子さんに、偏食指導をする機会がありました。うまくニンジンなどを食べられるようになったので、その時のやり方を紹介します。
偏食の克服

まずニンジンから始めました。お母さんによく煮込んで小さく切ったものを持って来ていただきました。

写真のように、苦手なニンジンを前に出し、その後ろに、その子の好きなじゃがりこを置きました。「ニンジンの次はじゃがりこだよ」というわけです。

最初の二回はニンジンを口に含ませ、すぐにぺっと吐き出してよいことにして、それができたら、じゃがりこを食べさせました。(口に含ませる前に、何度か、ただなめさせる段階を経たと思うのですが、ちょっと前のことなので、よく覚えていません。口に含んで吐き出す動作は、こちらがやって見せて模倣してもらいました)

三回目に、同じようにニンジンを口に入れたところを、お子さんの口の前に私が中指の甲をおいて、吐き出せないようにしました。お子さんはちょっとの間、吐き出そうとしましたが、そのたびにブロックします。そして頃合いを見て口の中にじゃがりこを入れました。すると意外とあっさり観念して、ニンジンとじゃがりこを一緒にモグモグし始めました。念のために早めにお茶を飲ませて、一緒に流し込ませました。

これを2,3度続けるだけで、もう抵抗なくニンジンが食べられるようになったので(それまでは家でどんなに食べさせようとしても、拒否してダメだったそうです)、大根やほうれん草にも挑戦してみました。大根はともかく、ほうれん草は難しいんでは?と思っていましたが(繊維質が多いので)、これも1時間のコンサル時間の間に、食べられるようになりました。

このお子さんの場合は、比較的コンプライアンスがよく、「これを受け入れたら、次いいこと(じゃがりこ)がある」という、損得勘定もできるお子さんだったことが幸いしたように思います。


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Author : 藤坂龍司

2000年から、ABA家庭療育に取り組む親の会であるつみきの会の代表を務めています。自閉症の一人娘と妻と三人暮らしです。

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